『防振基礎の設計法』を読んで
大築志夫著『防振基礎の設計法』(オーム社,1959年)を読んだ.
良かった点
とにかく具体例が豊富なのが良い.
残念だった点
振動する側(振動源)と振動を受ける側があったとして,振動源の支持方式によって,振動を受ける側の振幅がどのようになるかということはこの本でよくわかった.ただ,振動源自体が支持方式によってどのような影響を受けるのかについてはわからなかった.たとえば,弾性支持にすると機械の寿命が延びるというような結果がわかればより有用だと思った.
感想
この本のように,実例を詳しく述べた本は,最近あまりないと思う.実際に実務をする人と本を書く人が別々になっているためだろうか.守秘義務等の関係で仕方ないところもあるが,このような本がもう少し増えれば良いと思う.