アンカーボルト(あと施工アンカー)について
基礎と機械をボルトで固定するためには一般にアンカーボルトを使用する.
アンカーボルトには基礎施工時にあらかじめアンカーボルトを埋め込んでおく『埋め込みアンカー』と 基礎施工後にアンカーボルトを基礎に固定する『あと施工アンカー』がある.
一般に埋め込みアンカーの方が引き抜き強度は大きいが, あと施工アンカーの方が施工に手間がかからず, 基礎打設前までにアンカーの位置を決定しておく必要がない. (もちろん決定しておくに越したことはないが)
そのようなわけで特別な強度を要求されない場合にはあと施工アンカーを使用する。
私のグループでは次のあと施工アンカーボルトを使用している
- 箱抜きアンカー
- ケミカルアンカー
- オールアンカー
この3種類である.それぞれどのような特徴があるのかを書く.
箱抜きアンカー
長所
鉄筋にあたってアンカーが入らないということはない
短所
- あらかじめ コンクリートに穴を開けないといけない
- 埋め戻しに手間がかかる
ケミカルアンカー
長所
- メーカーによって強度が保証されているので、強度計算がしやすい
- 同じ径のオールアンカーより引っ張り強度が大きい
## 短所 - オールアンカーより施工に手間がかかる - 基礎穿孔時に鉄筋に当たるときがある
オールアンカー
長所
他のアンカーに比べると施工が楽(穴を開けてアンカーを入れてハンマーで叩けば良い)
## 短所 - ケミカルアンカーに比べると強度が小さい - 基礎穿孔時に鉄筋に当たるときがある