ぱぷりかの機械系技術ノート

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TWELITEとArduinoを使った測定データの収集について7(中継デバイスを使用した場合)

次なる例ではエンドデバイスとセントラルデバイスの間に中継デバイスを設け,それを経由してデータを送信する.

また,エンドデバイスの数を2つとする.その片方のエンドデバイスにおいて,2種類の測定値を下流側のデバイスへ送信する.(前回の例では1つのエンドデバイスで1種類の測定値のみ取得し送信した)

さらに中継デバイスでも,なんらかのデータを取得し,その測定値を下流側のデバイスへ送信することにする.

構成を図示すると以下のようになる.

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中継デバイスを使用した場合

図中に示したように,今回は測定すること自体が目的ではないので,ID=0d41以外のデバイスにおいて,実際にはセンサーを使用しない.単にArduinoでランダムな数値を発生させ,それをダミーの測定値として取り扱う.

次に,この機器構成に対応する具体的な回路について検討する.理想的なものではないが,今回実際に試作してみた回路の回路図を示す.

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回路図

上図において,ArduinoにはArduino Pro MiniとArduino Nanoの2種類が混在している.TWELITEと使用電圧を合わせるという意味では,Arduino Pro Miniに統一した方が良い.

このような構成になっている理由は,当方の手元に,使っていないArduino Pro Miniが1つしかなかったため,そして,たまたまArduinoNanoが余っていたためである(実に消極的な理由です).

そのようなわけで理想的な構成ではないが,原理的には問題ないのでこのまま進めてみる.なお,レベル変換のために秋月電子FXMA108レベル変換モジュールを使用している.

また,本来であれば,各デバイスが近接して設置されることはまずないと思われるが,今回はテスト環境ということで1つのブレッドボード上に上記の回路を配置した.

次回でArduinoのスケッチをみていく.