『改訂 材料力学要論』を読んで
Timoschenko,Young,前澤成一郎訳『改訂 材料力学要論』(1964年,コロナ社)を読んだ.
良かった点
- 単一の部材に働く静的な力学に関して,基礎的なことが網羅されている.
- とにかく丁寧でイメージが湧きやすい
残念だった点
- 単位がSIでない(inchやpsiが使用されている)
- 発行年が古いため,最近の内容に関する記述はない
感想
一番面白かった箇所は薄肉断面ばりにおけるせん断応力の節である. 荷重がせん断中心を通らない場合にはせん断力によって部材にねじりが発生するという. この現象について,詳しく書いている本はこの本以外に見たことがない.