『電気機器工学』を読んで
前田勉,新谷邦弘著『電気機器工学』(コロナ社,2001年)を読んだ.
良かった点
- 電験三種の機械科目の勉強の役に立つ
- 演習の解答が丁寧
残念だった点
- 直流機(第2章)~誘導機(第4章)の説明にくらべると同期機(第5章)の説明がちょっと少ない(ページ数も少ない)
感想
柴田尚志著『電気回路I』や 横関政洋,山口正人著『電動機・発電機の理論』と合わせて読むと理解が進む.
記載されている内容で一番おもしろいと思ったのは同期発電機の並列運転でわずかに位相がずれていた場合の現象についてである. その場合には同期化力がはたらき,それぞれの発電機が同相になるという.
以前,振動フィーダーのメーカーの方と話をしたときに,振動フィーダーについている2個の振動モーターの位相が少しずれた場合 どうなるのかと聞いたところ,自然と同相になるという説明を受けた.
原理的には別物でも,電気と機械とで似たようなことが起こるのだなと思った.